ワイン好きな方であれば、フランスを代表する名産地ボルドーとブルゴーニュをご存知の方は多いのでは?
二つとも素晴らしいワインですが、2つの地域では数多くの違いがあり、味わいも異なります。
政治的な違いや格付けにも違いがある両者ですが、それぞれのワインはどのような特徴があるのでしょうか?
今回は、ブルゴーニュワインとボルドーワインの違いや赤・白のブルゴーニュワインの味わいについてご紹介します。
「ワインの王」ブルゴーニュワイン
フランス東部に広がる地域ブルゴーニュ。ボルドーと並ぶフランスの代表的な産地です。
比較的冷涼な大陸性気候であるブルゴーニュは、乾燥や寒暖差を利用してピノ・ノワールやシャルドネなどのブドウ栽培に適した土地です。
日本でよく耳にするボジョレー・ヌーボーも実はブルゴーニュ地方のワインなのです。
そんなブルゴーニュで造られているブルゴーニュワインは「ワインの王」と呼ばれています。
赤・白ともにレベルが高く、世界的な人気があります。
ブルゴーニュワインとボルドーワインの違い
ブルゴーニュはボルドーと並ぶフランスワインの2大生産地のひとつですが、両者の赤ワインには製法や味わいの点で大きな違いがあります。
ここからは、ボルドーワインとブルゴーニュワインの特徴をそれぞれ確認していきましょう。
●ボルドーワインの特徴
ワインの原料である葡萄は、その年の天候によって品質に大きな差が生じる場合があります。
ボルドーワインの大きな特徴は、ブレンド。
世界各国では一つの葡萄品種でワインを造る産地が多くありますが、ボルドーワインは2種類以上の葡萄をブレンドすることにより、葡萄の作柄が悪い年でも一定の品質のワインが生産されています。
●ブルゴーニュワインの特徴
一方、ブルゴーニュワインの場合は単一品種の葡萄のみから醸造されています。
ブルゴーニュワインの原料である葡萄の品種は、赤ワインがピノ・ノワール、白ワインはシャルドネだけで、他の品種は一切使用しません。
このためブルゴーニュワインを購入したり、お店で注文する場合に選択したりするのは赤か白のどちらかだけで、これ以外に葡萄の品種を指定する必要がありません。
さらに、同じ名前のワインを複数の生産者が醸造しているため、同じ銘柄でも味や風味が大きく異なる場合があります。
ブルゴーニュワインは個性が大きく出る
ブルゴーニュワインは、1種類の葡萄品種しか使わないため、葡萄畑(土地の性質)や生産者の個性(醸造方法)がワインの味わいにダイレクトに影響するため繊細な味わいが大きな特徴です。
また、天候の違いによって毎年収穫される葡萄の品質が異なるため、当たり年と不作で品質が良くない年がはっきり分かれています。
したがって、一口にブルゴーニュワインといっても葡萄が栽培される畑の場所や生産者、天候によってワインの個性が大きく異なり、いろいろな味や風味のワインを楽しむことができるのです。
ブルゴーニュの赤ワインは鮮やかな色味で、渋みが少なくてスッキリとした酸味のある香り高いワインです。
また、白ワインでは、モンラッシェ、ムルソー、コルトン・シャルマーニュはブルゴーニュ3大白ワインとして有名で高い人気があります。