ワイングラス
ワイングラスはチューリップのようなおしゃれな形をしていますが、これは見た目をスタイリッシュにするだけでなく美味しさを引き立たせる役割があります。

ワインを美味しく飲める温度は10度~18度です。温度が高いと酸味が台無しになって締まりがありません。通常のグラスのように手で全体を握る形だと、ちょうど良い温度で注がれたとしても手から伝わる熱で温まってしまいます。ワインは少しずつ注ぐのがマナーで、手による熱の影響を受けやすいです。そこでワインが入っている部分は手で直接握れないように出来ています

また香りを十分に楽しむことも可能です。味は香りと深く関係しているので、良い香りをたくさん嗅いだ方が美味しいと感じることができます。華やかな香りは深みを強調でき、魅力的なお酒のイメージを確立します。グラスが少し膨らんでいるのは、香りを膨らみの部分で溜め込んで一気に外に放つためです。口の含んだ時に香るので、味わうと同時に鼻を香りが抜けます。

香りをより楽しみたいブルゴーニュワインでは、グラスを一回り大きくすることで、一度に溜め込める香りを増やしています。たくさん注ぐと香りを溜め込むスペースが足りなくなるので、少量しか入っていません。ワインは赤や白、ロゼなど使うブドウの種類によって最も美味しく感じられる味蕾が違います。味覚は最初の印象が大切なので、味蕾の位置を調整するために口の大小などグラスの形状には違いがあります