コルク
今の時代ならフタをするのはコルク栓でなくても良いのでは、とワインを飲むときに思う人も多いかと思います。ワインは昔蝋で口を塞いでいましたが、コルク栓が使用されているのは密閉という機能だけではなく、極わずかに微量の空気の行き来があるため、それがワインの熟成に良い影響があるためとされています。しかし、これは専門家によって意見が分かれています。

コルク栓は一般的に寿命が20年ほどだとされています。シャトーやネゴシアンなどで保管しているものは約20年ほどでコルクを交換することも良く行なわれています。このときに目減りしたワインを注ぎ足します。同じワインを注ぎ足す場合もあれば、新しいワインが注ぎ足されることもあります。

現在はコルク栓ではなく、スクリューキャップが注目されています。近年ではオーストラリアなどで高級ワインにもこれを使用しています。これは、スクリューキャップの技術が向上していることと、地中海沿岸でしかとれない良質なコルクが減少していることからコルク栓も減少していくことが考えられます。

しっかり蓋を閉められるスクリューキャップを使用することで酸化防止剤を使用することもかなり減っています。スクリーキャップとコルク栓のどちらが良いのかは、現在さまざまな研究機関で研究されています。今の時点ではどちらが良いとははっきり言えないのが現状ですが、スクリューキャップの方が年数を経過してもボトル差が少なく熟成が緩やかに進むということが分かっています