ワインと食事

洋食だけでなく、生牡蠣や和食などとも相性が良いシャブリは、日本でも人気が高く食卓に並ぶ日が多いという家庭も少なくありません。

シャブリはフランスで造られる白ワインで使われているブドウの品種はすべて同じなのですが、畑や発酵の方法、生産者などによって味わいに違いが出てくるのです。

中には、生産者によってシャブリを選んでいるという方もいらっしゃるのでは?

シャブリの製造方法にいかに違いがあるのか、今回はシャブリの特徴や階級、発酵などの製造方法についてご紹介します。

シャブリの特徴や階級について

シャブリ地区
シャブリといえば日本では、辛口のフランスワインの代表格のワインではないでしょうか。

シャブリはブルゴーニュ地方のシャブリ地区でシャルドネ種のブドウから作られますが、美味しさの秘密はキンメリジャンという石灰岩が主体となっているミネラル分が豊富なこの土壌にあるのです。

シャブリには4つの格付けがあるのですが、畑によってランク付けがされています

これは日当たりや土壌からブドウの育つ環境が素晴らしいことを示していて、シャブリの等級の中で「グラン・クリュ」、「プルミエ・クリュ」が上の階級の2つですから、このクラスのシャブリに出会えれば、美味しさを堪能することができるでしょう。

シャブリワインの製造や発酵方法

ワイン造り

製造法は、基本的には熟成・醗酵といったことですが、シャブリ地方の気候と他とは違う発酵の方法が、他にはない風味と味を作り出すのです。

風味と味を作り出すものと関係のあるものに、「」も関係しています。

シャブリワインをつくり始めた当初は、「オーク樽」を使用して発酵や熟成を行うのが生産者の中では一般的でした。

しかし、資金面で困難な時期やワインの人気が安価なものに移って行った時期などを経て、一部の特級の生産者を除いて「ステンレス樽」を使うことで落ち着いていました。

オーク樽を使用する方法では、樽の臭いがワインに混じってしまうという理由からも嫌う生産者が多かったことも背景にあります。

また、ステンレス樽は、シャブリの持つ特徴をダイレクトに伝えることができると評価も高かったのです。

ただ、この数年は、オーク樽の導入が増えてきて、生産者の木の樽への回帰がうかがわれます。

また、ステンレス樽との併用をしている生産者もいます。

昔ながらのオーク樽を使った製造方法で造られているシャブリは質が高いと人気があり、個性を出すために使われているようです。

美味しいワインに出会ったら、銘柄ではなく生産者で選ぶ時代も遠くはないのかもしれません。