絶景が多く、フランスでリゾート地として有名なプロヴァンス地方は、ラベンダーやマルセイユ石鹸などで良く知られていますよね。
また、プロヴァンス地方といえば、ロゼワインが有名なので、ワイン通方ならプロヴァンスと聞いて何よりもロゼを連想する方も多いでしょう。
加えて、プロヴァンス地方では、辛口の白ワインも代表的なワインとして知られています。
今回は、そんなワイン造りも盛んなプロヴァンス・コルシカの特徴やそこで造られるワインの魅力についてご紹介します。
プロヴァンス地方とコルシカ島について
コルシカ島はバカンス地として有名であり、大自然や建築物、料理でも世界的に高い評価を受けている土地です。
そんなコルシカ島とプロヴァンス地方はしばしば同じエリアとして考えられます。
フランスをそれぞれのワイン産地として分類すると、フランスのコルシカ島もプロヴァンスに近いことから同じエリアとして語られる傾向にあります。
また、コルシカ島で栽培されるブドウの品種や郷土料理も、プロヴァンス地方と似ている点が多いようです。
プロヴァンス地方とコルシカ島の特徴
ここからは、プロヴァンス地方とコルシカ島に分けてそれぞれの地域の特徴をご紹介します。
●プロヴァンス地方
プロヴァンス地方は、温暖で穏やかな地中海気候であり、ローヌ河口以東の地中海側に広がるワイン産地のこと。
しかし、年間雨量としては少ないと言われており、乾燥地帯と言った特徴を持つ地域になります。
プロヴァンス地方では、ワインの生産量でロゼや赤ワインが95%の割合を占めており、フランスで造られているロゼワインの40%が生産されています。
ちなみに、プロヴァンスで生産されているワインの88%は国内消費されており、うちの40%はプロヴァンスで消費されているのです。
●コルシカ島
プロバンス地方の中でもコルシカ島は、イタリアのジェノバ王国に属していましたが、1768年にフランス領土になり、現在のコルシカ島はリゾート地として多くの人々が観光などで訪れる人気の高い離島です。
コルシカ島は、ナポレオン生誕の地としても有名な地中海に浮かぶ島のことであり、「コルス」と呼ばれることもあります。
コルシカ島のワイン造りと言うのは紀元前から行われていると伝えられており、海流の関係で冷涼な気候となること、標高が高いこと、土壌が花崗岩質と片岩質と言った条件が揃っていることからも、ブドウ栽培に適していると言われています。
ワイン造りにおいてはイタリアの影響を強く受けており、イタリア系のブドウ品種を使用したワインが多い傾向にあります。
プロヴァンス地方とコルシカ島の大きい違いを挙げると、イタリアで多く栽培されているサンジョベーゼ(黒ブドウの一種)がコルシカ島では「ニエルキオ」として栽培されている点でしょうか。
ワインのタイプから言うと、赤ワインとロゼワインが約83%を占めます。
プロヴァンス・コルシカで生産されるワインの魅力
プロヴァンスで生産されているロゼワインは、非発泡の甘くないロゼワインとなっています。
また、プロヴァンス・コルシカの代表的なワインには辛口の白ワインがあり、ヴェルマンティノ種と呼ばれている葡萄から作り出されたワインの味は、爽やかさを持つのが特徴と言われています。
なお、プロヴァンス・コルシカのワインに使われるブドウは、イタリア系の栽培品種が多いと言われており、フランスとイタリアの混血とも言えるワインが作り出されています。
シャブリはフランスのブルゴーニュ地方であり、コルシカ島とは気候も土壌も異なるエリアであり、ブルゴーニュ地方は北に位置する場所であり、シャブリ地区はさらに北にあるエリア、ブドウ品種はフランスを代表する白ブドウのシャルドネ種のみが栽培され、ミネラル感をたっぷりと持つシャブリと言う銘品が生み出されています。