ワイン

伝統や歴史があるシャブリワインは、ワインを取り扱うレストランや居酒屋だけでなく、お家でも気軽に楽しむことができる白ワインとなっています。

健康・美容志向が高まり、白ワインの健康・美容効果が知られるようになった現代では、食卓にシャブリが並ぶ日が多いという家庭も少なくありません。

また、シャブリはフランスワインの中でも最上級ワインでありながらも、選ぶランクによってはリーズナブルな価格から楽しむことができるのも人気の理由。

このように、今日ではリーズナブルな価格で誰でも口にすることができるシャブリですが、歴史的にみるとそれが難しい時代もあったのです。

今回は、シャブリ生産地の気候とブドウに影響を与える現象について触れながら、シャブリの奥深い歴史についてご紹介します。

シャブリ生産地の気候とブドウに影響を与える現象

ブルゴーニュ

ワインの聖地として名高いフランスには、世界的に知名度が高いワインを生み出しているエリアがたくさん存在しています。

白ワインの代表格と言っても過言ではないシャブリは、ブルゴーニュ地方の最も北に位置している場所に存在するエリアの名称です。

一般的なワインに比べると、キリっとした辛口であるという特徴があり、多くのファンを魅了しています。

シャブリは、最も北部に位置しているだけあり、季節が春に差し掛かっても遅霜が下りるということが珍しくありません。

こうした現象は、特有の気候が春先に居座る寒気を停滞させることで生じます。

霜はブドウに大きな被害を与えてしまうため、栽培に打撃を与えることになってしまいます。

シャブリの歴史について

ワイン

シャブリは歴史が深いのですが、中には3年以上も収穫できないという時期もあったと言われています。

こういった実情により、シャブリから生み出されるワインというのは、高騰しやすいという歴史が生み出されたのです。

シャブリのワインは歴史が古いということは認知されているものの、どのような時代から生産が開始されたのかは明確になっていません

ただし、長きに渡る歴史の中において12世紀のシャブリは最上級であったと記録されていたり、貴重性が高かったと伝えられています。

ただし、今日のように一般人が日常的に口にすることができるお酒ということはなく、シャブリを飲んで良いのはヨーロッパの当時の有力者に限られていたとされています。

昨今は畑が縮小傾向にあると言われているものの、依然として有能な農家が多いことには変わりありません。

ミネラル豊富な土壌で育った酸味の強いシャルドネから生産したシャブリは、生産者によって味わいが異なりますので、シャブリの歴史の奥深さを感じながら楽しんでみてはいかがでしょうか?