ワイン
ワインを飲む時のマナーとして覚えておきたいのが「軽く指をグラスの上に添える」という行動です。ではこれはどういった意味を持つのかというと、端的に言ってしまえば「もう満足したのでこれ以上は注がなくて結構です」という意思表示です。

高級なリストランテなどでワイングラスが空くとソムリエやギャルソンがやって来てワインを注ごうとしてくれることがありますが、時にはもうワインを飲まなくても良い、満足したということがあるでしょう。そうした際にグラスの上に手をかざすことで意思表示をしようとする人もいるのですが、もちろんソムリエにせよギャルソンにせよ、そうしたことをされればもういらないということを察してくれます。

しかし咄嗟にグラスの上に手をかざしてしまうと、注ぐのを止めるのが間に合わなかった時にワインが手にかかってテーブルを汚してしまいます。そうしたことにならないよう、万が一注ぎ始めていてもこぼれないようにグラスの上に指だけ添えるのが正しいマナーなのです。

ちなみに上に添えると言ってもグラスをまたぐようにするのではなく、自分に近い側のグラスの淵に人差し指と中指の二本の指を伸ばして触れるような形にするのがスマートな方法ですから、これも覚えておきましょう。

実際のところこうしたマナーが必須になるのはそれなりにハイクラスなパーティーやリストランテの食事の場程度で、一般的なバールやトラットリア程度であればあまり必要はなく、気軽に言葉で伝えれば問題ありません。ただこうしたマナーを知っておくとよりワインをスマートに楽しめますから、ワインを好む人であれば是非覚えておくようにしておきましょう。