健康志向からワインを購入しようとする際、「赤ワインと白ワインではどちらが健康効果が高いのか」と悩むことがありますよね。
ポリフェノールが多く含まれていることから健康に良いのは赤ワインの方というイメージがありますが、実は白ワインにも健康効果や美容効果ともに優れた効果があります。
利尿作用や骨粗鬆症予防などの効果がありますが、中でも特筆すべきなのが殺菌効果で、白ワインで有名な銘柄シャブリには大腸がん予防効果も期待できます。
ただ、アルコールの摂取はがんを引き起こしやすいという話もありますが、なぜシャブリは逆にがんの予防に効果的なのでしょうか?
今回は、殺菌効果の高い白ワインに期待できる効果や、シャブリがなぜ大腸がん予防に効果的なのかについてご紹介します。
殺菌効果の高い白ワイン
ワインの一種にシャブリという種類があり、フランスのブルゴーニュ地方原産のシャルドネという品種の白ブドウから作られるワインです。
酸味が少なく、程よい渋みで、比較的辛口で魚料理との相性が良いと、フランス料理店や日本料理店など日本でも多くの料理店で提供されます。
赤ワインは、脳の活性化や脳梗塞を予防すると言われており、長期で飲用した人に効能が現れることがデータから分かっていますが、その反面であまり知られていない白ワインの効能として、白ワインには殺菌効果が高く、とくに辛口のシャブリには強力な殺菌力があるため、大腸菌群やサルモネラ菌に対して強い殺菌効果を発揮します。
カルパッチョやお刺身などの食材には、鮮度が良いものでも微量ながら細菌が付着しており、細菌は時間の経過とともに繁殖します。
実際に、フランス料理の魚介類を使った料理で、白ワインが料理行程にて用いられることがあります。
シャブリには大腸がん予防効果も
ここからは、シャブリに含まれている成分に触れながら大腸がん予防の効果についてご紹介します。
●リンゴで活性酸素を除去
シャブリにはリンゴ酸が多く含まれ、このリンゴ酸にはがんを引き起こす原因物質である活性酸素を除去する効果があり、さらに腸の働きを活発にするため、便秘解消や腸内のリバランスを図る効果があります。
これにより、便秘の解消や腸内環境のリバランスは大腸がん防止にもつながります。
近年増加傾向にある日本人女性の大腸がん患者は、肉食が増えたことにより右肩上がりですが、シャブリの原産地の人々に大腸がん患者が少ないことが大腸がん防止の効果であると考えられています。
●有機酸で腸内環境を整える
白ワインには、酸の性質を持つ有機酸も含まれており、中でも酒石酸や乳酸などは悪玉菌の生成を抑制して善玉菌を活性化させる効果があるとされています。
腸内環境と大腸がんの関係性について触れておくと、善玉菌が減少して、悪玉菌が増加すると免疫力の低下につながり、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。
そして、悪玉菌の増加は有毒物質の増加を招き腸そのものの免疫力を低下させ、発がん物質への抵抗を弱め大腸にポリープやがんができやすい環境を作ってしまうと言われています。
そのため、日頃から悪玉菌を増やさないように心がけることが大切です。白ワインであるシャブリは、善玉菌を活性化させるのに効果的なので積極的に日頃から摂っていきたいですね。
シャブリを美味しく飲みながら、乱れた食生活による大腸がんを予防し、健康的な生活を送りましょう。