シャブリは世界的に有名な辛口白ワインであり、生牡蠣によく合うことが知られていますが、和食との相性も良いことから近年日本人の愛好家が増えています。
また、シャブリは品質の高さからフランスワイン法の格付けの中でも最上級のAOCに認定されているにもかかわらず、安いものだと1000円~3000円程度で手に入れることができるのも人気の理由。
今回は、そんなシャブリの名前の由来や格付け、生産者によって異なるシャブリの製造方法をご紹介します。
「シャブリ」の由来や畑の格付けについて
シャブリは、ブルゴーニュ地方に存在するシャブリ地区で生産される辛口白ワインであり、生産地のシャブリ地区という名前から「シャブリ」と命名されています。
こうしたシャブリ地区の畑では格付けが行われており、プティやシャブリ、1等級畑や特級畑といった格付けが行われています。
畑が異なったとしても、シャブリのワインで用いるブドウはシャルドネという種のみです。
シャブリ地区で栽培されているシャルドネは、ミネラル豊富な土壌から育つこともあってスッキリ感や心地良い酸味が特徴です。
ただ、同一のブドウを使用したとしても畑が違うという理由により、特有の特徴を醸し出すワインが生成されています。
複数に分けられている等級の中で、最も高い位が特級畑です。
特級畑ではシャブリ・グラン・クリュと呼ばれる最高級のシャブリが造られていますが、1等級に囲まれている区間というのは質が良い種を栽培することができるため、より一層品質が高いワインを生み出すことができるとして人気です。
シャブリは生産者によって製造方法が異なる
採取に至るまで同一の農家が行うのですが、シャブリの場合は用いる道具が樽とタンクで異なる場合があります。
発酵と熟成を行うためにオーク樽を用いる生産者が存在している一方で、ステンレス製のタンクを用いる生産者も存在しているのです。
生産者の考えにより選定するタイプが異なるのですが、最も等級が高い畑で栽培された品種の場合はオーク樽で発酵や熟成が行われることが多いとされています。
こうした容器の選び方というのは、基準などは定められておらず、あくまでも生産者のこだわりによると言われています。
歴史が古い分野なので、昔ながらの製造方法に倣って行っているというのが実情です。
シャブリは瓶に詰めた段階では緑がかった金色ですが、熟成することで明るくなり最終的には黄色が強くなります。