最近では和食に合うということで注目を集めている「シャブリ」という白ワイン。
シャブリという名前は聞いたことがあるけど、どんな特徴があるのかよく知らない、という方は多いのではないでしょうか?
今回は、シャブリとはどのような白ワインなのかをシャブリが白ワインに適している理由とともにご紹介します。
また、シャブリのランク分けについてもご紹介します。
シャブリとは
シャブリは、世界一有名な辛口白ワインです。
中世の時代から、美酒として高い評価を受け、現在でも世界中にファンがいます。
日本でも非常に人気が高く、日本に輸入されているブルゴーニュ産の白ワインの半分以上がシャブリです。
シャブリが生まれるブルゴーニュ地方のワイン産地は、キンメリジアンという特殊な土壌が特徴です。
畑は、石灰質で貝殻や牡蠣の化石が転がっています。
真っ白な石灰質の土壌で栽培されたぶどうは、ミネラルが豊富です。
そして、ミネラルのおかげで、引き締まった辛口の白ワインが生まれるのです。
貝殻の化石からミネラルを吸収しているため、魚介類との相性が良く、のど越しもさわやかです。
特に、生の牡蠣とは相性が良く、オイスターバーでもよく飲まれています。
シャブリは飲む時は、よく冷やすとフレッシュな状態がさらに際立ちますし、天ぷらや刺身など和食との相性も良く、日本での人気の高さにつながっています。
シャブリのランク分けについて
フランスのワイン産地では、それぞれの地区で格付け制度があり、ブルゴーニュにも格付け制度があります。
原産地統制名称は、4つあります。
- プティ・シャブリ
- シャブリ
- シャブリ・プルミエ・クリュ
- シャブリ・グラン・クリュ
プルミエ・クリュは1級、グラン・クリュは特級になります。
シャブリ・グラン・クリュは、シャブリ地区の中でも一番日照の良い特級畑のブドウから造られる最高級シャブリであり、次のシャブリ・プルミエ・クリュは特級畑の次に条件の良い畑で育てられたブドウで造られています。
次に続くのは、シャブリ全体の中で生産量65%の「シャブリ」であり、一番日本に輸入されており、リーズナブルな価格で手に入れることができます。
最後のプティシャブリは、生産量がシャブリ全体の中で19%程度と少なく、日本にあまり輸入されていませんが、リーズナブルな辛口ワインとなっています。
シャブリは、シャブリ・グランクリュやプルミエ・クリュのように質が良くなるほど、ボディがしっかりとしています。
香りは、スモーキーで独特なフレーバーです。
オーク樽を使って醸造する人もいますが、ほとんどの人は、ステンレスなどのタンクを使ってシャブリを醸造しています。