辛口でさっぱりした風味が特徴のシャブリは、どのような料理とも合わせやすく、白ワイン好きの方であれば食卓に並ぶ機会が多いのでは?
また、よく聞く言葉としては、「生牡蠣にはシャブリ」というフレーズ。
なぜ、シャブリは生牡蠣とそれほど相性が良いと言われているのでしょうか?
今回は、シャブリが生牡蠣と相性が良いと言われている理由をご紹介。
また、シャブリが造られている土壌や土の性質について確認しシャブリが白ワインに適している理由もご紹介します。
シャブリが生牡蠣と相性が良い理由
フランスにブルゴーニュ地方と呼ばれる場所があります。
北部にはワインに興味が無い方でも耳にしたことがあるシャブリ地区があり、白ワインの生産地として世界的にも名を馳せています。
ワインについて精通している方や生牡蠣を食すことが好きであるという方がシャブリで造られた白ワインを好む傾向にありますが、これにはれっきとした理由があります。
それは、生牡蠣が持つ特有の臭みを消してくれる上に、シャブリの特徴である辛口な口当たりと酸味が生牡蠣との相性が良いためです。
また、シャブリをはじめとする白ワインは抗菌力が高く、生牡蠣や生魚など食あたりが心配な料理とも一緒に楽しむことができ、お互いの味を高めあうことができるのです。
シャブリ地区の土壌とミネラルによる恩恵
シャブリ地区の土壌というのは歴史的にみると、海底であったとされています。
海底であったことを裏付けるように土壌の中からは多くの化石が発見されており、ミネラル分を豊富に含んでいると言えます。
こうした環境で栽培されるブドウはシャルドネという品種に限って栽培が行われており、必然的に多くのミネラル分を吸い上げて育っています。
ちなみに、シャルドネは白ワイン用のブドウ品種として世界中で最も知られているブドウ品種であり、「白ワインの女王」とも呼ばれている品種です。
シャルドネは世界各地で栽培がおこなわれていますが、土地や気候などの影響を受けやすく、造られる地域によって味わいが異なるのが特徴と言えます。
そのような土壌などの影響を受けやすいシャルドネ種を利用して製造する白ワインにおいても、当然ミネラルを豊富に含んでいるという特徴があるのです。
また、シャルドネはワインとしてだけではなく、時にはシャンパンの材料としても使用されることが多いです。
シャブリを造る土の性質について
また、土の成分について詳細を研究すると、泥石灰質であるということが判明し、複数の層で構成されているということが判明しました。
複数ある層の中には貝殻の化石がたくさん見つかっており、いかにミネラルが多く入っているのかがうかがい知れます。
つまり、シャブリが持つ特有の酸味や辛口は、このような土の質による恩恵によって生成されていることになります。