きりっとした酸味や爽快感を楽しめるシャブリは、暑い夏には冷蔵庫に冷やして夏を乗り切るという方もいるのでは?
白ワインが今まで苦手だった方の中には、シャブリに出会ってから白ワインを好きになったという方も少なくありません。
世界中のワイン愛飲家に親しまれているシャブリですが、フランスのシャブリ地区ではなぜシャブリのような質の高い白ワインを造ることができるのでしょうか?
今回は、シャブリのミネラル感や特有の酸味が出るのはなぜなのかをシャブリ地区の気候や土壌環境について触れ、シャブリが白ワイン生産に適してる理由についてご紹介します。
シャブリのミネラル感について
牡蠣や生魚に合う白ワインとして有名なのが、フランス産のシャブリです。
この名前は白ワインの原料となるシャルドネが栽培されているフランスのシャブリという地域の名前から付けられています。
白ワインの原料として有名なシャルドネは、栽培される地域の土壌によって変化することがあり、そのひとつがシャブリの土壌となっています。
この土壌の特徴は、牡蠣の殻等の貝殻の化石が多く転がっている土壌で、ミネラル分が豊富に含まれている事が特徴です。
このミネラル分は、シャルドネが成長する際に吸い上げられ、シャルドネの中に蓄えられていくことになります。
したがって、同じシャルドネであっても、この地域の土壌で育てられたシャルドネには、他の土壌で育てられたものよりも、多くのミネラル分が含まれることになります。
そして、この成分は白ワインになった時にも残り、ワインの味にしっかりとした厚みを持たせることになります。
シャブリの大きな特徴は、シャープな酸味と豊富なミネラル感であり、この土壌で育つシャルドネからミネラル感あふれる辛口タイプのワインが生まれます。
それにより、他の白ワインとはまた異なる味わいのワインに仕上がります。
また、シャブリにはミネラルが豊富に含まれていることによって、他の白ワインと比べてむくみの改善や新陳代謝のアップ、ダイエット効果、美容効果など高い効果を得ることができます。
シャブリ特有の酸味について
さらに、シャブリの酸味は、この地方の気候も関係しています。
この地方は、ワインが作られる地域の中でも比較的寒い地域となります。
この寒さがワインに影響し、他のワインよりもしっかりとした酸味を生み出すことになります。
こうした、ミネラル成分が多い独特の土壌、さらには寒い気候が合わさったこの地方は、美味しい白ワインを作るために適した地域となります。
シャブリを牡蠣に合う白ワインとして楽しんでいる人も多いでしょう。
しかし、それと同時に、独特のミネラル感も味わってみることをおすすめです。
白ワインのシャブリの価格はどのくらい?
シャブリを味わううえで気になるのがどのくらいの価格かということ。
ワインというと高いというイメージがある方もいるかもしれませんが、シャブリワインにはリーズナブルなものから高価なものまであり、ランク分けによって価格が異なります。
例えば、特級畑のブドウから作られた「シャブリ・グラン・クリュ」は7000円程度の高値が付きますし、2000円~3000円程度のリーズナブルな価格で楽しめる「シャブリ」や「プティ・シャブリ」のようなシャブリまで幅広くあります。
また、ランク分けのほかにも新しく瓶詰めされたものなのか、数年間熟成されたものなのかによってもシャブリワインの価格は変わってきます。
このように、シャブリは熟成年数やランク分けなどによって価格が大幅に異なるため、平均価格ははっきりとは決まっていません。
リーズナブルな価格でコスパに優れたシャブリワインは多く販売されているので、あらかじめどのシーンで楽しむのか予算はどのくらいか決めてから選んでみましょう。
シャブリに合う料理をご紹介!
キリっとした酸味と豊富なミネラル感が楽しめるシャブリは他の白ワインとは違った味わいが楽しめます。
シャブリの大きな特徴であるこの酸味とミネラル感のある味わいには、魚介類や和食などと相性抜群です。
特に、「生牡蠣にはシャブリ」という言葉があるように、シャブリと生牡蠣の相性は非常によく生牡蠣を気持ちよく食べ進めることができます。
生牡蠣というと心配なのが食中毒ですが、シャブリなどの白ワインに含まれる有機酸には殺菌効果や抗菌効果が期待できます。
赤ワインと比べても白ワインの食中毒菌に対する抗菌力や即効性は高く、食あたりの心配なく生牡蠣を楽しめます。
また、生牡蠣のほか、鮮魚のカルパッチョ、魚介のムニエル、お刺身などさまざまな料理とも抜群の相性を見せます。
てんぷらやお鍋など日本人に親しまれる和食とも問題なく飲み合わせることができますよ。