自分へのご褒美に、誰かからの贈り物で、などの機会に赤ワインを手にする機会があるでしょう。
赤ワインは味はもちろんのこと、健康効果や美容効果が高く、リラックス効果も与えてくれるため、生活に潤いを与えてくれるお酒と言えます。
ただ、美味しく飲むために気を付けなければならないのが、保存方法。
周囲の微妙な環境の変化でもワインの味や品質は変化するもので、非常に繊細なお酒として知られているでしょう。
今回は、赤ワインの適切な保存方法や家庭での保存方法、開封後の保管方法についてご紹介します。
赤ワインの適切な保存方法
赤ワインを家庭で最適に保存するにはどうしたらいいのでしょう。
近年量販店でも小型のワインセラーが売られていることからもわかるように、ワインの保存方法は他の酒類と比べると繊細な問題です。
保管方法に気を付けなければワインは台無しになってしまいますが、逆にワインにとって良い環境を与えればワインの風味の損ないを最低限に抑制することができるのです。
注意する点は、光、温度、湿度、振動、匂い移りの五点です。
まず、光が当たらない場所で、温度は15度程度に安定させること。
適切な湿度については、65~80%。
加えて、振動を与えず、コルクから他のものの匂いを移されないように注意することが必要です。
ワインの適した家庭での保存場所
一番良いのは、当然ワインセラーですが、一般的な家庭にある場所でもそれをある程度叶えることができます。
まず想定できる場所は、北側の押し入れや、床下収納スペースです。
とはいえ、集合住宅などではそれも難しいと言えるでしょう。
そこで、提案できるのが、冷蔵庫の野菜室です。
冷蔵庫はドアポケットなどに収納しがちですが、振動が多い場所なので、おすすめできません。
一方、冷蔵庫の野菜室なら温度と湿度が担保でき、ドアポケットよりも開け閉めが少ないために適しています。
また、匂い移りを防ぐために、コルク部分をラップで巻き、瓶全体を新聞紙で包みます。
これで光と振動もある程度抑えることが可能です。
これは未開封のワインの場合です。
開封後の保管方法について
ワイン開封後の保管方法について最後に確認していきましょう。最近では便利な保存器具がありますので、そちらも含めてご紹介します。
●冷蔵保存する
開封後は、できるだけ早く飲み終えることをおすすめしますが、一週間程度であれば、ワインセーバーでボトルに栓をし、冷蔵保存をすることで、ワインの酸化をある程度防ぐことができます。
劣化は進んでいきますが、味の問題で人体に影響を及ぼすものではありません。
ご自身が満足できる味わいでなくなれば、料理などに使用することも考えてみてはいかがでしょうか。
●コラヴァンを使う
コラヴァンとは、特殊なニードルでワインボトルのコルクの奥まで突き刺し、コルクを抜くことなくワインを注げるアイテムです。
ワインを注ぐ時には窒素ガスがワインボトルの中に注入され、ボトルの中のワインが空気に触れることなく保存するのが可能です。
コラヴァンは4万円~7万円程度と高額な値段ではありますが、ワインを少量ずつ長く楽しみたいという方には人気があります。
個人にも人気が出ていますが、高級ワインをグラスで提供できることから使用する飲食店が増えています。