「ポリフェノール」という言葉を耳にした経験がある方は多いのではないでしょうか。ポリフェノールに代表される食品としては、赤ワインやコーヒー、緑茶などが挙げられます。
ただポリフェノールという言葉は知っていてもどのような成分なのか、どのような効果があるのかよくわからないという方も少なくありません。
今回は、ポリフェノールの効果や、赤ワインを飲むことによって得られる健康効果をご紹介します。
ポリフェノールと赤ワイン
ワインには赤ワインや白ワインなど種類がありますが、中でも赤ワインはポリフェノールが豊富に含まれているというのは有名な話ですよね。
ワインはブドウが原料で、ブドウの皮にはアントシアニンやタンニンなど、果肉にはアントシアニン、種子にはプロアントシアニンやカテキンなどというように、ブドウのあらゆる部分にポリフェノールが多く含まれています。
白ワインと比べてポリフェノールが赤ワインの方が含まれていると言われているのは、赤ワインの製造過程で皮や種子まで絞って使うためです。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があることから、若々しい肌を保つといった美容に効果があると言われている成分です。
抗酸化作用があると良いされている、必要とされている理由としては、肌や細胞に悪影響を及ぼす活性酸素が関係しています。
肌に影響を及ぼす活性酸素とは
アンチエイジングという言葉が世の中に浸透していますが、アンチエイジングとはいくつになっても若々しい体や肌を維持するために努力することを言います。
ただ、体の中から若々しくするためには、体の中をさびさせないことが必要です。
このサビさせる要因になっていまうのが、活性酸素です。
活性酸素が増える原因としては、喫煙やストレス、激しい運動、運動不足、脂の多い食事などが挙げられます。
活性酸素が体に増えていくと、血流が悪くなったり、体の代謝力を落としてしまったりする要因になります。
また、活性酸素の肌への影響としては、新たなシミを生み出したり、潤いとハリを失わせたりする恐れがあります。
赤ワインと活性酸素の関係
この活性酸素を除去する働きのあるものがポリフェノールと呼ばれるものですが、これはワインにたくさん含まれることがわかっています。
ワインの中でもとくに赤ワインに多く含まれていることから、アルコールを摂取するなら赤ワインがいいといわれる由縁なのです。
ポリフェノールは、強力な抗酸化作用をもっているので、体内の活性酸素を除去します。
活性酸素が増えると、動脈硬化や高脂血症や糖尿病といった生活習慣病になってしまうリスクが高まるだけでなく、がんの原因にもなります。
しかし、しっかりと赤ワインなどからポリフェノールをとることによって、それらのリスクを減らすだけでなく、元気で長生きできる体つくりに役立つと言われているのです。
アンチエイジング効果を実感するためのワインの適量
どんなに赤ワインがいいといっても毎日あびるように飲んでは体を壊す要因になりますので、適量を考えて飲むことが大切です。
赤ワイン飲み過ぎは美容に良いどころか、胃腸に負担をかけてしまい肌のコンディションを悪くしかねません。
アンチエイジング効果を実感するためには、赤ワインは1日にワイングラス1~2杯程度がちょうど良いでしょう。
赤ワインもアルコールの一つですので、肌や健康のことを考えて飲み過ぎには十分注意しましょう。
また、どうしてもアルコールが苦手という人は、ぶどうとか、ブルーベリーなどにもポリフェノールが多く含まれるので、それを食べてもいいのです。
ポリフェノールはとても健康に大切ということです。