ワイン
ワインには、殺菌効果やリラックス効果、抗菌作用で胃腸を守る効果など健康効果が期待できますが、抗糖化や抗酸化作用もあると言われています。

抗酸化作用という言葉は最近よく聞くため意味をご存知の方も多いでしょうが、「糖化」は体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

今回は、抗酸化作用や抗糖化作用の意味について触れながら、抗糖化・抗酸化作用を得るための適切なワインの飲み方についてご紹介します。

 

■抗酸化作用とは

鏡で肌をチェックする女性

抗酸化作用とは何かというのは、いまやかなり知られたものになりました。

一応説明しておきますと、私たちの日常の活動に伴って、体内では活性酸素という分子種が生じています。

この活性酸素というのは反応性が高く、周囲の細胞や組織と結合することで傷つけてしまい、老化のもとになると言われているものです。

もちろん、傷つく一方では非常に困ったことになりますから、私たちの体は自分自身でこの活性酸素を除去する仕組みを持っていますが、例えば加齢、ストレス、不規則な睡眠や食生活などにより、その仕組みが弱まることも多く、抗酸化作用のあるものを補ってやることは重要です。

 

■抗糖化作用とは

抗糖

一方で、抗糖化作用ですが、これはあまり知られていない言葉かもしれませんが、ある意味で抗酸化よりも重要と言えるものです。

糖化というのは、体内のタンパク質が糖と結びついてしまうことを指します。

化学的にはあまり正確なたとえではないのですが、感覚的には、タンパク質が焦げ付いてしまうようなことをイメージしていただければよいでしょう。

これは、いったん起こると元に戻ることはありません。

酸化と同じく、糖化も老化その他健康、美容の大敵であるわけです。

 

■期待できるワインの効果

ワインで乾杯する様子

ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用は有名ですが、実は日本酒と同じ醸造酒であるワインにも抗糖化作用があります

特に良いと言われているのが赤ワイン。赤ワインは黒ブドウの実を皮や種ごと発酵させていることから、ポリフェノールが豊富に含まれています。

抗酸化作用と抗糖化作用のあるワインを飲むことで、さまざまな健康効果や美容効果が期待できます。

●アンチエイジング

まず、ワインの抗酸化作用で肌にシミを新しく作ったり、老化の原因となったりする活性酸素を除去する働きが期待できます。

そのため、体内の細胞の働きを正常に保ち、年齢に負けない肌や健康を維持するのに役立ちます。肌の老化を遅らせたい方やアンチエイジングしたい方にはおすすめですね。

●生活習慣病の予防

ワインにはポリフェノールの一種であるレスベラトロールが多く含まれています。

この成分は、血管の若さを保ち、動脈硬化や高血圧を予防し生活習慣病の悪化を抑制することができると言われています。

抗酸化作用は体内の脂肪燃焼効果も期待できますので、肥満が気になる方にも役立ちそうです。

●脳機能を改善する

ワインのポリフェノールやペプチドといった成分が脳の神経細胞を保護、脳機能を改善すると言われています。

脳機能の改善により、アルツハイマー病や認知症になるリスクを低くできる効果が期待できます

また、ワインを飲むことでうつ病を防ぐ効果があるとされています。

主なワインの効果についてまとめましたが、体や美容に良い効果をもたらすことがわかります。正しいワインの飲み方を身につけて健康的な体と肌を手に入れましょう。

赤ワインを抗酸化力の説明、1日に飲む適量について

 

■効果が期待できるワインの飲み方

ワインを楽しむ男女

ワインには飲み方次第で抗糖化、抗酸化の作用が期待できます。

健康効果や美容効果を得たいならポリフェノールを多く含む赤ワインを飲んだ方が良いという話をよく聞きますが、抗糖化作用や抗酸化作用については赤ワインでも白ワインでも同じです。

ただし、飲み方に気をつける必要があります。

ワインに含まれるアルコールは、体内で糖質と同じようにエネルギーになりますから、飲みすぎることは糖質の代謝にマイナスです。

ワイン好きであればたくさん飲んでしまいがちですが、1日に2~3杯程度を目安にワインを楽しみましょう。

もちろん、甘口のワインは糖質が多く含まれていますから、辛口ワインを適量、というのがよいでしょう。

赤ワインのオススメの摂取法!