スプリッツァー

フランス産のシャブリはフランスワインの中でも最上級ワインに位置付けられながらも、格付けによってはリーズナブルな値段で楽しむことができるお酒です。

おつまみと、生牡蠣や刺身などの魚介類と、和食と、さまざまな組み合わせが楽しめるシャブリワイン。

ただ、いつも飲んでいるシャブリにちょっとアレンジを加えたい、ちょっと味が自分に合わない…という時もあるでしょう。

そのような時におすすめなのがシャブリを使ったカクテルで、中でもシャブリと相性が良いのが「スプリッツァー」というカクテル。

今回は、シャブリと相性抜群のスプリッツァーの由来や作り方、魅力についてご紹介します。

シャブリと相性抜群の白ワインカクテル「スプリッツァー」

スプリッツァー

白ワインの中でも一級品であるシャブリはカクテルでもよく使われる存在です。

数多くある白ワインを原料としたカクテルの中でも、特にシャブリと相性が良いカクテルとして押さえておきたいのがスプリッツァーです。

スプリッツァーとは日本語にして「弾ける」を意味するドイツ語であり、レシピはフルート型のシャンパングラスにシャブリを90ml注いだうえで、炭酸水を加えるだけと極めてシンプルなものになっています。

炭酸水を加える際には、炭酸がとばないようにゆっくり注いで、優しく混ぜましょう。

炭酸水が口の中で弾け、白ワインの香りを広げることから、「弾ける」の意味を持つスプリッツァーの名前が当てられたのです。

シャブリも炭酸水も冷えている場合には氷は必要なく、味を薄めることなく楽しむことができます。

スプリッツァーの魅力

スプリッツァー

このスプリッツァーの魅力は何と言ってもシャブリの味わいを最大限生かしつつ、より爽やかな飲み口で楽しむことが出来るという点にあります。

スピリッツなどと比べると、アルコール度数が比較的低いシャブリをさらに炭酸水で薄めるという製法上アルコール度数が低くなりやすく、一般的な作り方であれば5~6度程度のものになります。

そのために、80年代アメリカではヘルシーカクテルとして大人気を博したほか、日本においてもダイアナ妃が愛飲したカクテルということでダイアナブームの際に多く飲まれたカクテルです。

ちなみに、こうしたブームによって広がったカクテルと言うと、よく伝統の無い流行りものとみなされることがあります。

しかし、実際には毎年八月にオーストリアのザルツブルグで催される伝統的な音楽祭でも供されるほどの由緒正しいカクテルとなっています。

白ワインをそのまま飲むのに飽きた時、今一つ気に入らなかったシャブリと出会ってしまった時などにも活用できるスプリッツァーですから、シャブリを楽しむのであれば知っておいて損はありません。