まるで宝石のような美しいカクテルは数多く存在しますが、白ワインベースのカクテルの中でも美しい見た目のガーネットキールを飲んだことはあるでしょうか?
キールカクテルは白ワインとカシスリキュールから作られるカクテルで有名ですが、ガーネットキールはそのキールカクテルのバリエーションカクテルです。
見た目がオシャレなだけでなく、爽やかな味わいが楽しめるため、見た目にも味にもうっとりしてファンになる方も少なくありません。
今回は、ガーネットキールの名前の由来や使うリキュールの種類、ガーネットキールの作り方についてご紹介します。
ガーネットキールの名前の由来や使うリキュールの種類
ガーネットキールは、宝石で有名なガーネットのような深紅色をしたキールであることからそう呼ばれるカクテルです。
キールとは、ショートドリンクに分類されるカクテルの1種で、白ワインに少量のカシスのリキュールを加えたものです。
ガーネットキールの艶やかな色みをつくっているのは、「スロージン」と呼ばれるリキュールです。
スロージンとは、プラムの1種であるスローベリーをスピリッツに漬け込み、ジュニパー・ベリーなどを加えたリキュールです。
その甘酸っぱい香りと味わいは、日本人にとっては梅酒のようなリキュールと言われることもあります。
ガーネットキールの作り方
ガーネットキールの作り方はシンプルで、白ワインにスロージンとグレナデンシロップを加えるだけです。
白ワインとスロージンの比率は好みにもよりますが、氷入りワイングラスを用意し、白ワイン9割に対しスロージン1割、最後にグレナデンシロップをスプーン1杯入れてステアして完成です。
ステアとは、カクテル製作の技術の一つで、撹拌したりかき混ぜたりすることです。
シェーカーやミキシンググラスなどを用いず、直接グラスに氷や酒の材料を注いでカクテルをつくる方法でビルドと呼ばれます。
オーソドックスなキールを作る場合、スロージンではなくカシスで作ることが一般的に知られています。
ガーネットキールはカシスを使うキールとは違った、ほんのり甘くスロージンの酸味が効いた爽やかな味わいが特徴で、お酒に弱い方にも好んで飲まれることがあります。
また、ガーネットが1月の誕生石であるため、「バースデイ・カクテル」として紹介されることもあります。
キールとは違った味わいが楽しめる白ワインカクテル「ガーネットキール」、ワイン系カクテルを好む方は一度飲んでみることをおすすめします。