日本酒は開封後どれくらいなら飲める?保存方法から危険パターンまで詳しく解説

日本酒は開封後どれくらいなら飲める?保存方法から危険パターンまで詳しく解説

「日本酒を開封したはいいけど、1日やそこらじゃ飲み終わらない。今度飲む用によっておきたいんだけど、開封後どれくらいなら安全においしく飲めるんだろう?」

と悩むことはありませんか?

日本酒はビンに賞味期限などが書いていないし、保存方法に困りますよね。

ということでこの記事では、日本酒の開封後の飲み方や保存方法、古くなってしまった日本酒の面白い使い方まで解説していきます。

 

開封後の日本酒をどのように扱えばいいのかがスッキリ分かるようになっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まず、日本酒には賞味期限が無い

まず最初に覚えておきたいことは、日本酒には賞味期限・消費期限が無いということです。

ほとんどの飲食物には賞味期限の記載が義務化されていますが、日本酒にはそれがありません。

これはどういうことかというと、そもそも日本酒には腐るということがないので、賞味期限が存在しないということなんです。

 

日本酒はアルコール度数が約15%と高いため、菌が繁殖しません。

よくアルコールで手や皮膚を消毒するというのがありますよね。あれと同じ殺菌成分が入っているので、腐る心配がないんですね。

※日本酒のビンなどに書いてある年月日は賞味期限ではなく製造年月なので、間違えないようにしましょう。

 

しかし、賞味期限が無い=いつまでもおいしく飲めるということではありません

賞味期限や消費期限が無いということは、あくまでも衛生的に大丈夫ということ。

日本酒の本来の美味しさで飲める期限というのが実は決まっています。

 

日本酒は開封後なるべく3~5日以内に飲みたい

日本酒

 

賞味期限というものは無いんですが、味の劣化はあります。

特に開封後は1週間程度経ってしまうと、もう本来の美味しい味が変化して無くなってしまうんです。

なので、できるだけ3~5日以内に飲むのが理想ということは覚えておきましょう。

 

劣化の速度は日本酒の3つの製造法によって少し変わる

日本酒は3つの製造法の違いによって、味の持ちが変わってきます。

どの方法で製造されているかによって、劣化の速度が違うということですね。

 

具体的には、日本酒を作る際に行う加熱処理の回数によって変わります。

日本酒は雑菌や酵素を殺すために、製造過程で0~2回程度加熱処理をします。(これを火入れと言います。)

その火入れが多いほうが、酒の中にいる雑菌が少なくなるので味の劣化が遅く比較的長持ちするんです。

 

日本酒は火入れの回数やタイミングによって、以下のような名前に分類されます。

  • 火入れ2回:普通の日本酒
  • 火入れ1回:生貯蔵酒/生詰め酒
  • 火入れ0回:生酒

 

もう少し具体的に見てみると、それぞれの製造過程では以下のようなタイミングで火入れが行われます。

<2回火入れ>
酒ができる➔火入れ➔貯蔵➔火入れ➔出荷

<1回(生貯蔵酒)>
酒ができる➔火入れ➔貯蔵➔出荷

<1回(生詰め酒)>
酒ができる➔貯蔵➔火入れ➔出荷

<0回(生酒)>
酒ができる➔出荷

 

火入れの回数が少ないほど安定せず劣化が早いお酒なので、なるべく早く飲むようにできると良いですね。

 

日本酒が酸化(劣化)したら、味や見た目はどうなるの?

開封後の日本酒の劣化とは、言ってしまえば酸化のことです。

よくリンゴが酸化すると茶色っぽくなりますが、日本酒にもあのような変化はあるのでしょうか?

 

結論から言うと、日本酒が酸化しても見た目の変化はほぼなく、味が少し変わってきます

日本酒独特のピリピリした触感がなくなってきたり、酸味がなくなってきたりします。

 

多少の日数であればこの味の変化も楽しむことができるんですが、1週間以上経つと雑味が増えてくるなどするので、なるべくそれまでには飲みきってしまいたいところです。

 

開封後の日本酒が茶色っぽくなっている場合は飲んでも大丈夫?

日本酒を開封後に保存しておくと、たまに中身が茶色っぽくなっていることがあります。

が、この場合は飲んでも大丈夫です

 

茶色くなってしまう原因は、紫外線や温度の影響でお酒に含まれるアミノ酸などの成分が変化することなんですね。

なので、特に腐っているとかそういうわけではないので健康上は問題ありません。

 

とはいえ、変色したお酒を飲むのもちょっと嫌ですよね・・・(笑)

心から日本酒を楽しめなくなってしまうので、日光が当たるところや高温の場所には保管しないようにしましょう

 

ただし、日本酒が白く濁っていたら要注意!

茶色い分には大丈夫だと解説しましたが、白く濁っているときは要注意です。

といのも、この場合は火落ち菌(ひおちきん)というものが繁殖している可能性が高いんですね。

※アルコールに対抗できる菌なので、日本酒の中でも生きることができるんです。

 

火落ち菌は乳酸菌の一種で、ツンとした匂いと白い濁りを引き起こす菌です。

この菌が繁殖してしまうと、もう臭くてマズくて飲めたものではなくなってしまうので、捨ててしまうのが良いかなと思います。(人体への悪影響は特にないんですが、良いものではないので。)

 

白い濁りはタンパク混濁という現象の可能性もある

白い濁りは火落ちという話をしましたが、実はそれ以外にもタンパク混濁(こんだく)という現象の可能性もあります。

これは日本酒の中のタンパク質が固まりになってできるものなので、味や健康上の問題はありません。

 

火落ちのとの違いは白くモヤモヤ~っとしているか、カスのようにある程度固まっているかで見分けることができます。(また、匂いを嗅いでみれば火落ちの方は異臭がするので分かると思います。)

 

タンパク混濁の方は捨ててしまうのはもったいないので、白い濁りができていたら念のため確認してみましょう。

 

日本酒開封後のベストな保存方法は3つのポイントを守るべき

酒造

ここまでは日本酒を美味しく飲める期間や、飲める異常・飲むべきでない異常などを紹介してきました。

次は、開封後の日本酒をできるだけおいしく保つための保存方法について解説していきたいと思います。

 

保存の仕方を間違えてしまうと一気にお酒が劣化してしまったり、着色してしまう原因にもなります。

そういったことを防ぐためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

  1. なるべく涼しい場所で保管する
  2. 日光に当たらないところで保管する
  3. 空気に触れないように保管する

 

順番に詳しく解説していきます。

 

1:なるべく涼しい場所で保管する

基本的に日本酒は温度に弱く、高温化では劣化のスピードが速くなります。

なので、温かいところで保存するのは避けましょう。

 

具体的に言うと、

  • 普通の日本酒:20℃くらいの場所
  • 生酒・生貯蔵酒など:5℃くらいの場所

に保管しておくのがベストです。

 

火入れを2回行っている日本酒は常温くらいのところでも大丈夫なんですが、0~1回しかしていない生酒などは劣化しやすいので、なるべく冷蔵庫などに入れておきましょう

一番良いのは冷蔵庫ですが、「ちょっと日本酒のビンは大きくて入らないな」というときには、押し入れの中などがいいかなと思います。

日本酒は温度の変化が激しい場所は注意

また、日本酒は温度変化にも弱いという特徴があります。

どういうことかというと、たとえ涼しい場所であったとしても、1日の間に15~25度に下がったり上がったりするような環境に弱いということです。

 

エアコンなどの影響で温度が下がっているときと上がっているときの差が大きいような部屋にはなるべく置かないようにしましょう。

 

そういう意味でも、やはりベストな保管場所は冷蔵庫や押し入れと言えますね!

 

2:日光に当たらないところで保管する

次に、日本酒は日光に当たることで劣化が早くなってしまいます。

なので、なるべく日の光が当たらないところに保管するようにしましょう。

 

ちなみに、蛍光灯の光によっても劣化や色の変化が起きてしまうと言われています。

頻繁に電気をつけるような部屋に置いておく場合は、段ボールで囲むなどをして光に当たらないようにしておくのが良いですね。

 

3:なるべく空気に触れないように保管する

さっきも解説した通り、劣化の一番の原因は酸化です。

なので、できるだけ空気に触れないように保存しておくことも心掛けましょう。

 

具体的なやり方としては、空気抜きのようなものでビンの中を真空状態にしておくのがベストです。

空気抜きはAmazonなどで1,000円前後で購入することができるので、できるだけきっちり日本酒を美味しく楽しみたいという方は、買ってみると良いかなと思います。

 

また、小さめのビンに入れ替えて、口いっぱいになったところで蓋をするという方法もあります。(口いっぱいまで入れれば空気が中に残らないため。)

ただ、この方法だと入れ替えている最中にかなり空気に触れてしまっているんですよね・・・。

なのでやはり、できるだけ入れ替えはせずに、元のビンの中で真空状態にするのが良いかなと思います。

 

開封前の日本酒の賞味期限

冷酒

ここまでは開封後の日本酒の賞味期限とベストな保存方法を解説していきました。

次は、開封前の美味しく飲める期間についてお話していきます。

 

日本酒には賞味期限が無いと解説しましたが、それは開封前でも当然同じなので、基本的にはいつまでも放置しておいて大丈夫です。

ただ、やはりおいしく飲める期間というのはこちらでも決まっているんですね。

 

日本酒の製造法別に、以下のようになっています。

  • 普通の日本酒(火入れ2回):製造年月から約12カ月以内
  • 生貯蔵酒/生詰め酒(火入れ1回):製造年月から約8~10カ月以内
  • 生酒(火入れ0回):製造年月から約6~8カ月以内

 

製造年月というのは、日本酒が作られてビンに詰められた日付のこと。

日本酒は賞味期限の記載義務が無い代わりに、この製造年月を記載することが義務付けられています。

 

なので、開封前の美味しく飲めるタイミングを知りたいと思ったら、ビンのラベルに書いてある製造年月を探し出して、その日付に↑の表の期間を足したタイミングまでが、おいしく飲めるタイムリミットということになります。

 

ちなみに、この期限はあくまで正しい場所で保存したときのものです

正しい場所とはさっきも解説した通り、日光の当たらない涼しい場所(生酒や生貯蔵酒などの場合は冷蔵庫)のことですね!

 

残って古くなってしまった日本酒の使い道

いくら日本酒の賞味期限や保管方法を知ったとしても、開封後1週間以内に飲みきれないこともありますよね。

例えばお客さんが来たときに開けたビンが余ってしまった・・・。というようなこともあると思います。

 

そこで次は、余ってしまった日本酒の使い道についてお話していきます。

実は、古くなって美味しくなくなった日本酒を捨てるのはとてももったいないんです。

おそらくみなさんが最初に思い浮かべるのは料理に使うことだと思いますが、そのほかにも以下のような使い道があります。

 

  • 日本酒でご飯を炊く
  • 日本酒風呂にする

 

日本酒でご飯を炊く

白米

日本酒でご飯を炊くと美味しくなることを知っていましたか?

普通に炊くよりも、日本酒を少し入れて炊いた方がふっくらとして光沢のあるお米が出来上がるんです

 

やり方は簡単で、お米1合に対し小さじ1~2杯程度の日本酒を炊飯器に入れて炊けばOKです。

あまり多く入れすぎると日本酒の臭いが強く残ってしまうので、入れすぎには注意しましょう。

 

また、日本酒を入れて炊いたお米は、出来上がったころにはアルコール成分は全て沸騰してなくなっています。

なので小さな子や運転前の方でも、日本酒で炊いたご飯を食べて大丈夫ですよ。

 

日本酒風呂にする

実は日本酒って入浴剤にもなるんです。

しかも、日本酒って元々栄養のある成分がたくさん含まれているので、肌にとても良いお風呂になるんですよ。

日本酒の成分には血行を促進する作用があるので、これをお湯に入れて浸かると、いつもより体がポカポカしてきたりします。

ぜひやってみてくださいね。

 

ただ、注意点としては肌が弱い方はまず少量の日本酒を入れて、様子を見つつ増やしていったほうがいいかなと思います

やはりアルコールなどの成分が刺激になってしまうかもしれないので、気を付けてくださいね。

 

まとめ

日本酒を開封した後は、以下のことに気を付けるようにしましょう。

 

  • 日本酒に賞味期限は無いが、おいしく飲むなら1週間以内(生酒・生詰め酒はもう少し早い)
  • 茶色っぽい着色は大丈夫だけど、白い濁りは火落ち菌によって飲めなくなってしまう
  • 保存方法は、光の当たらない涼しい場所(理想は冷蔵庫の中)

それでは、おいしく楽しく日本酒を飲みましょう!










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