
日本酒の自然な甘みを生かした日本酒カクテルは、世界でも流行の兆しです!日本酒が持つお米の味わいで、カクテルにするとまた違った日本酒の一面を発揮できるからです。
今回は、
- 日本酒カクテルの中で一番簡単な「日本酒ハイボール」の本格的な作り方
- 日本盛(株)が実施した【日本酒好き1,000人が選んだ日本酒カクテル総選挙】で選ばれた「今、もっとも飲みたい日本酒カクテル」とは?
- SNS発信のフォトジェニックな日本酒カクテルレシピ
をご紹介します。
【日本酒カクテル】日本酒ハイボールが「とりあえずビール!」を圧倒?
ウイスキーと炭酸水をミックスしたハイボールがこのところ人気を集めていましたが、最近のブームは日本酒ハイボール!
- 炭酸水は「満腹効果」をもたらすので、食べ過ぎを防ぎたい時に重宝
- 日本酒にはウイスキーにはない美容成分や健康維持成分が含まれている
などが原因で、美意識高い系女子にとっても最適なお酒なのです。
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私たちの身近にある日本酒にもこうじ酵素が含まれていることをご存知でしたか?さらに嬉しいことに、日本酒にはこうじ酵素以外にも老化を防いだり美容のために女性が見逃せない成分も含まれているのです。…
【日本酒カクテル】日本酒ハイボールとビールのカロリー比較をしてみた!
飲み会で「とりあえずビール」にしている人は、これからは「とりあえず日本酒ハイボール」で乾杯といきましょう!
その理由は、日本酒ハイボールはビールに比べてローカロリーだからです。
ハイボール用のグラスは、普通タンブラーグラスと呼ばれており、180mlから300ml以上のものまでさまざまな容量がありますが、最近では300mlが主流です。
日本酒ハイボールはウイスキーのハイボールとは違い、日本酒1:炭酸水1の割合で作ることが普通。さらに、氷をグラスに詰めて作ることが多いので、単純に「日本酒150ml」より少なくなります。
カロリー比較実験開始!
そこで、実際に300ccのタンブラーグラスに氷を詰め、日本酒をグラスの半分まで注ぐ実験(大げさ!)をしてみました。
使用した氷は製氷室にある、ごく普通の大きさの氷です。
その氷の上からグラス半量まで注いだ日本酒の量は80mlでした。この上からカロリーゼロの炭酸水を満たすので、日本酒ハイボールは、実質日本酒80mlのカロリーだけになります。
そこで、ビール300mlと日本酒80mlのカロリーを比較してみると、
- ビール300mlのカロリーは120kcal
- 日本酒ハイボール300mlに使用する日本酒量は80mlなので、カロリーは86kcal
美容・健康効果だけではなく、カロリー面でも日本酒ハイボールに軍配が上がりました!
ワンランク上の【日本酒カクテル】こだわりの「日本酒ハイボール」〈材料編〉
皆さんは日本酒ハイボールの材料をどのように調達していますか?
「どうせ混ぜて飲むんだから」と、スーパーで適当に日本酒と炭酸水、レモンやライムを買ってきて、冷凍庫にある自家製氷を使って、大きなグラスの中で全部をミックスしていませんか?
それではお腹は膨れますが、飲んだ時の感動がありません。たまには「あれ?いつもと違って美味しいじゃない!」と感激しながら日本酒ハイボールを飲んでみませんか?
では、ひと味もふた味も違う日本酒ハイボールの材料からご紹介しましょう。
【日本酒カクテル】日本酒ハイボール用の日本酒は?
日本酒ハイボールのコアとなる日本酒は、炭酸水を加えても日本酒の旨味や香り、味わいが負けない「無濾過」や「原酒」「生酒」など、アルコール度数が高めで味わいが深い日本酒を選ぶのが決め手。
せっかく作るのですから、近くの酒屋さんやスーパーで買える日本酒ではなく、希少価値が高く、格別の味わいを持つ日本酒で楽しんでみましょう。
自分にご褒美【日本酒カクテル】!お店じゃ買えない『大吟醸 熟成生原酒 白龍 本生』で「日本酒ハイボール」
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最近では「大吟醸ハイボール」が流行の兆しとか…。
そりゃそうです。誰だって、ワンクラス上の日本酒ハイボールを飲みたい時もあるものです。そんな時には、普通のお店では手に入らない「一年秘蔵熟成生原酒」で口福感いっぱいに浸りましょう。
ここでおすすめする『白龍本生』は、火入れ一切なしで1年間熟成させた、非常にレアな大吟醸酒です。
「生」のフレッシュな香り、山田錦を超える米質とも言われる新潟の酒米「越淡麗」を38%まで磨き上げて作られた味わいは、この上なく上品な淡麗辛口で濃厚な旨味もしっかり。アルコール度数は17度で、大吟醸ハイボールにするには最適です。
そのまま飲むことが推奨される高級日本酒ですが、炭酸に負けない力強さはぜひ大吟醸ハイボールとしても味わってみたいもの。
淡麗辛口ではありますが、炭酸を加えることで日本酒のナチュラルな甘さが引き出され、日本酒苦手さんもグイグイ飲めてしまいます。
「良いものだけを作る」というシンプル理念で醸した『純米大吟醸 大彦命』で日本酒ハイボール
大吟醸ハイボールにおすすめしたい日本酒がもう1つ。
それは、日本古代の記紀に書き残されている「四道将軍 大彦命(おおひこのみこと)」から御名をいただいた『純米大吟醸 大彦命』です。
大彦命は「より良い国を作りたい」というシンプルな一念で北陸から東北までの地域の人々の生活の向上に尽力して来ました。人々はそんな大彦命を慕い、今でも大彦命を祭る神社が多く残っています。
この日本酒も『大吟醸 白龍 本生』と同じく「全量越淡麗」。精米歩合も35%、アルコール度数17度と、贅沢な造りの日本酒です。
飲んでみると、「新潟の酒造が本気を出すとこうなるのか…」と感無量になるほど穏やかで上品な旨み。米の重たさは感じられず、柔和な辛口が舌に緩やかに広がり、心地よい余韻を引いて喉へとトロリと流れていく…。
大吟醸ハイボールにするなどけしからん、と言われそうな高級日本酒ですが、炭酸を加えたところでその旨味は薄れもせず、却って遊び心を歓迎する余裕さえ感じられます。
お手軽【日本酒カクテル】!普段飲みの「日本酒ハイボール用の日本酒」も登場
「日本酒ハイボール人気に続け!」ということで、日本酒カクテル用、日本酒ハイボール用に作られた日本酒も続々と登場しています。
グビグビ飲める!新潟・笹祝酒造『清酒ハイボール』
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飲み屋さんでみんな楽しそうに飲んでいるのはビール、焼酎、ハイボール…。
そんな中で「とっつきにくい、敷居が高い」と若い人に煙たがられている日本酒がかわいそう…。そんな垣根をとり払うために醸されたハイボール用日本酒で、日本酒苦手さんも「日本酒ハイボール体験」してみませんか?
一口飲むと「え?日本酒って美味しいじゃん♪」と、新潟地酒の底力を改めて再確認しちゃいます。
日本酒って実は特別な飲み物じゃなくて、身近にあるもの、と新しい地酒スタイルをアピールする「清酒ハイボール」は、新潟らしい典型的なスッキリ辛口。
じっとりした汗をかく季節にも、おうちに帰ればキンキンに冷えて後味スッキリ日本酒ハイボールが飲める、と思えばもうひと頑張りできます!
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笹祝酒造『清酒ハイボール』の精米歩合は60、アルコール度数はしっかりめの20%。
レモンシロップを加えると、ちょっぴり甘くてゴクゴク飲めるレモンサワーに変身します。
炭酸がさっぱりとお口の中を洗い流してくれるので、唐揚げなどの料理と合わせる食中酒にもってこい!
【日本酒カクテル】日本酒ハイボール用の炭酸水はどれがいい?
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水には軟水と硬水があります。軟水と硬水の違いは、
- 軟水…硬度が0〜60。ミネラル分が少ないので飲みやすく、甘みを感じる
- 硬水…硬度が120〜180と高い。ミネラル分が多いので、個性的ではっきりした味になる。飲みすぎるとお腹を壊すこともある
日本の水は軟水が多いとされていますが、日本酒を作る水も産地によっては軟水と硬水の差があります。例えば新潟県では雪解けの水を使って日本酒が作られており、金属イオンが少ない天然の軟水です。
日本酒ハイボールに使いたい炭酸水も、軟水系。ミネラルが少ないので、日本酒の繊細な味を壊しません。
飲んでみるとわかりますが、軟水の炭酸水はさらりと口当たりが柔らかで喉にスルッと流れ込み、硬水系の炭酸水はクセがあり、時には喉に引っかかる気持ちになることもあります。
おすすめの炭酸水は「ウィルキンソン(WILKINSON)」。名前は横文字ですが海外輸入品ではありません。日本国内の軟水をボトリングしたものです。
氷は「かちわり氷」で!
かちわり氷は家庭で作った氷に比べて溶けにくくなっています。できればクラッシュアイスも常備しておくと、グラスをすぐに冷やしたい時などに便利です。
自宅で溶けにくい氷を作りたい場合は「スローアイス製法」を参照してください。透き通った美しい氷ができます。
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🔸【夏酒】が面白いことになってる!猛暑吹っ飛ぶ仰天な飲み方、種類、おすすめ🔸
スローアイス製法で作られた氷は溶けにくいので夏酒が水っぽくなりません。また、水に空気が含まれていないので氷が白く濁らず、キラリと透明で見た目の涼しさも倍増…
【日本酒カクテル】「いつもと違う!」と褒められる日本酒ハイボール〈作り方編〉
では、材料が揃ったら早速作ってみましょう。
- グラス:300mlぐらい入るもの
- 日本酒:お好みの日本酒 約80ml
- 炭酸水(できればミネラル成分が少ないもの):約80ml
- 氷:かちわり氷。グラスいっぱい入る量
上記すべてを冷凍庫に入れておきます。
- グラス内に隙間を作らないようにするために、冷えたグラスに小さな氷を先に詰めます。その上に大きな氷を乗せます
- グラスの半分程度まで日本酒を注ぎます
- 氷と日本酒をマドラーでよくステアしてなじませます
- ステアすることで氷が下に沈むので、追加で氷を加えます。
- 炭酸水を注ぎます。この時、高い位置から勢いよく注がず、グラスの縁に沿ってそっと注ぐようにします。
- 炭酸が飛ばないように、マドラーでゆっくり1回だけかき混ぜてから、サービスします。
この作り方なら炭酸感が失われず、日本酒の香りも十分に楽しめます。
ちょっと面倒ですが、せっかくワンランク上の日本酒ハイボールを目指すのですから、一手間かけてみてくださいね。
きっと手間をかけた分だけ満足できる味に仕上がるはずです♪
日本酒ハイボールとペアリングしたい料理
後味さっぱりの日本酒ハイボールは、料理の種類、国籍を問いません。
特にステーキ、天ぷら、餃子、唐揚げなどの脂分の多い料理にはぴったり!その他、カレーやシチューなどにも合います。
気になる、海外での日本酒カクテル事情
カクテルといえば、ジン、ウォッカなど洋酒ベースのカクテルが主流ですが、海外ではすでに日本酒ベースのカクテルが多数存在しています。
海外の日本酒カクテルで主に使われているのは「純米大吟醸」か「純米吟醸」。しかし、カクテルにするには日本酒のアルコール度数は洋酒に比べて低いので、アルコール度数が比較的高い原酒を利用した方が無難です。
風味の点でも洋酒に負けないように「生酒」をおすすめします。
では、繊細な日本酒の味わいを壊さないように注意深く作られている日本酒カクテルの例をご紹介します。
Iced Sake Martini
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材料は、ウオッカ、日本酒、アイスワイン。
ほのかな米の旨味にアイスワインの甘さが加わった上品なカクテルです。ガーニッシュはきゅうりのスライスで。
Sake Manhattan
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材料は、日本酒、バーボンウイスキー、ベルモット、マラスキーノ、チェリーリキュール、数滴のビターズ。ガーニッシュのオリーブ代わりに、梅干しで遊んでみるのもおすすめ。
東京ブラッディマリー
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材料は、日本酒、トマトジュース、レモンジュース、トニーポート(ポートワイン)、唐辛子ソース、ウスターソース、セロリソルト、ブラックペッパー。
日本酒を使えばアルコールの刺激が少なめになり、このブラッディマリー に取り憑かれる人も続出!セロリソルトの代わりにショウガのすりおろしを加えるのもアリかも!
さて、ここからは「日本酒カクテル」ベスト3の発表です!
日本酒をもっと自由に!「日本酒カクテル」ベスト3
「日本酒好き1,000人が選んだ日本酒カクテル総選挙」と銘打って、日本盛(株)が、日本酒ファン1107人にアンケート調査したところ、その順位は…?
日本酒カクテル 第1位…日本酒ロック
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日本酒好きが最も飲みたい日本酒カクテルは「かちわり生原酒(日本酒ロック)」が堂々1位を獲得!
日本酒好きの方には、シンプルにかちわりを入れただけで十分に美味しいカクテルになるんですね。
日本酒カクテル 第2位…サムライロック
日本酒をライムジュースで割ったサムライロックは、日本酒の匂いが苦手な人も楽しめる爽やか系日本酒カクテル。
「サムライ」の名の由来は「酒」プラス「ライム」。酒ライムがいつの間にかサムライになったとのことです。
日本酒カクテル 第3位…緑茶割り
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緑茶や抹茶で割っても美味しくいただける日本酒。
健康的で日本らしいカラーなので、インバウンド向け日本酒カクテルにも名を連ねています。
インスタグラムで見つけた!試してみたい「日本酒カクテル」レシピ
日本酒カクテルを作る時、目分量やその時の気分に合わせて材料を調合しがち。自分で飲むならそれでもいいけれど、お客様にお出しする時には本格的に作ってみましょう。
ここからは、SNS発信されている日本酒カクテルレシピをご紹介します。ビジュアルも美しい日本酒カクテルたちばかり!ぜひお試しください。
日本酒カクテルの基本的な作り方は、プロフェッショナルカクテルメーカーであるManuel Woutersさんの作り方(上の動画)をご参照ください。
Sake Tiki 日本酒カクテル
Tikiとはポリネシアンスタイルのドリンクのことです。
1930~60年代にかけ、全米に一大ブームを巻き起こしたポリネシアンスタイルのお酒はラム酒がベースでトロピカルフルーツでいっぱいのカクテル。さて、日本酒をラム酒に置き換えるとどんなカクテルになるのでしょうか♪
ハッカ糖日本酒カクテル
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想像するだけで、口の中がスースーと爽やかになりそうな日本酒カクテルです。
甘口で日本酒の匂いもハッカで抑えられるので、日本酒初めての人にも優しい日本酒カクテル!
大人のメロンソーダ日本酒カクテル
贅沢にもメロンのピューレと日本酒で作ったカクテル!これは、私も飲んでみたい日本酒カクテルです。メロンをピューレにするにはフードプロセッサーを使うと簡単にできそうですね。
パインジュース日本酒カクテル
パインジュースと合わせるだけ!とってもお手軽にできる日本酒カクテルです。見ているだけでパインの甘い香りが漂ってきそう♪
以上、4種類のフォトジェニックな日本酒カクテルのご紹介でした。
今年の夏は日本酒カクテルと日本酒ハイボールで涼しく乗り切っていきましょう!
まとめ:【日本酒カクテル】を飲んでみたい人は70%も!
日本酒カクテルはその時のシーンによって氷だけ、あるいはフルーツジュースで割って、またはさっぱりとお茶を加えて、とインスピレーションで楽しめる新しいタイプのカクテルです。
約1000人を対象としたアンケートでは、なんと70.4%の人が「日本酒カクテルを今後飲んでみたいと思う」「やや飲んでみたいと思う」と答えています。
皆さんも日本酒の固定概念を払拭して、新しい日本酒カクテルにチャレンジしてくださいね。