
最近、酒屋さんに並ぶ日本酒の雰囲気がちょっと変わってきたな、と感じていませんか。そうなんです! 今までは一升瓶、720ml瓶、紙パックのオンパレードだったのですが、おしゃれなボトルデザインの日本酒が増えているのです。
「外見なんてどうでもいい。中身で勝負!」とは言っても、実はボトルデザインに胸キュンしてジャケ買いする人も多いもの。
そこで今回は、
- 胸がときめく男前な日本酒ボトルデザイン
- 根強い人気!北欧風インテリアに合う白い日本酒ボトルデザイン
- 置くだけで素敵なオブジェになる日本酒ボトルデザイン
- これってどんな意味?と不思議に思う日本酒ボトルデザイン
- 思わず微笑むユーモラスな日本酒ボトルデザイン
などをご紹介します。
日本酒ボトルデザイン:「キリリと苦味走った男前」編
惚れ惚れするようなボトルデザインの日本酒がテーブルに1本。ただそれだけで、その場がクールでハイクラスな雰囲気に…。
日本酒造り技術の結晶を表現したボトルデザイン『蔵光』
この投稿をInstagramで見る
「インターナショナル・ワインチャレンジ」、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」などで数々の金賞受賞を果たし、今や世界的に有名な純米大吟醸酒「蔵光」。
原料は醸造用として一般的に使われる酒造好適米ではなく、小粒な魚沼産コシヒカリを使用。雑味が多いとされる食用米を23%まで磨いた日本酒の味は、クールなデザインのボトルからは思いもよらない、お米が持つ懐かしい甘みを感じます。
↓
日本酒の主な原料は、お米です。お米と言っても普段私たちが食べている食用米とは違う、酒専用の「酒造好適米」を使います…
「蔵光」という名の由来は、菊水酒造が日本酒造りを始めた地名から来ています。創業以来130年間の技術を結集してできた日本酒「蔵光」が、これからの酒造りの一筋の光になることを望んだデザインで風格あるボトル。和室、洋室を問わず、すっきりとインテリアに馴染みそうです。
ボトルで「世界パッケージデザイン最高賞受賞」日本酒『紅葉 金』
この投稿をInstagramで見る
世界でもっとも権威があるパッケージデザインのコンペティション「Pentawards」で最高位のプラチナ賞を受賞した、麒麟山酒造の20年長期熟成吟醸原酒です。
黄金に輝くもみじをハラリと一枚だけ配したボトルは、歳月を経て円熟した旨味と奥深い味を手に入れた日本酒を表現している、風格に満ちたデザイン。
芳醇な香りも嬉しい長期熟成吟醸原酒は、レーズンのようなまろやかな酸味、蜂蜜のような複雑な旨味を持っています。
秋に脂がのって美味しくなる秋刀魚と合わせれば至福の夕餉となりますが、今人気のシビエと共に味わっても肉の強さに負けないコクも楽しめます。
日本酒ボトルデザイン:「北欧風の部屋に映える白バージョン」編
品が良くおしゃれ、それなのにホッとしたあたたかみのある空間が特徴の北欧風インテリア。そこにぴったり合うのは、白くて温もりを感じるボトルデザインの日本酒です。皆さんの素敵なインテリアコーディネイトの一端に加えてみてください!
青い水からできた白いボトルデザインの日本酒『あまみず』
ガス圧が高いドリンクにつけられる口金(キカイ栓)がスタイリッシュな雰囲気を醸し出す、新潟の中川酒造の純米大吟醸「あまみず」。もちろんガスなしです。中川酒造には青く透き通る水があり、日本酒はすべてその神秘な水で醸しています。
ラベルの絵は、綺麗に透き通った川にのみ生息すると言われる伝説の「河童(かっぱ)」がモチーフ。河童の台座部分には金箔が施されてゴージャスに輝いています。日本古来の鳥獣戯画を彷彿とさせ、河童の姿に心和みます。
この投稿をInstagramで見る
さて、「本当に中川酒造の水は青いの?」と疑問に思われる方は、酒蔵見学に行ってご自分の目で確かめてみることをおすすめします。中川酒造の酒蔵見学については、新潟観光ナビでご確認ください。
↓
🔸アクセス最強・日帰り可!見学試飲大歓迎【新潟市周辺オススメ酒蔵見学】🔸
新潟市は交通アクセスも抜群、ぜひ見学したい酒蔵が目白押し!東京から日帰りできる新潟で、自分だけの酒蔵ツアーを計画してみませんか?…
滑らかな曲線の日本酒ボトルデザイン『八海山 雪室貯蔵 三年』
この投稿をInstagramで見る
純米吟醸をゆっくりと3年間熟成させた古酒。降雪量豊富な雪国ならではの雪中貯蔵「八海山雪室」でまろやかな味わいに変化した純米吟醸は白いシンプルなデザインのボトル入り。お部屋のどこに置いてもスッと馴染むたおやかさが感じられます。
↓
新潟県は豪雪地帯ですが、知恵と創意工夫で有効利用しています。そのひとつが「雪室」(ゆきむろ)…
中の日本酒はアルコール度数が17度もあるものの、3年間の熟成で角が取れてまろやかな味わい。口に含んだ時の香りも華やか。後味もすっきりしているので、料理との相性にこだわらなくてもいいのも嬉しい!
スウェーデンがデザインした日本酒ボトル『大嶺 純米大吟醸』
この投稿をInstagramで見る
無駄のないボトルデザインで、細部までも美しい山口県美祢市の大嶺酒造純米大吟醸と純米吟醸。それぞれに1粒、2粒の愛称がつけられ、お米の粒の模様はボトルに直接つけてあるので紙のラベルはありません。
日本酒としてはニュースタイルのボトルデザインは、「ストックホルム・デザイン・ラボ(Stockholm Design Lab)」(スウェーデン)によるもの。「SASスカンジナビアン・エアライン」の総合デザインを皮切りに、様々な分野で活躍している彼らのクリエイティブな感性が生きた日本酒ボトルデザインは、まさに北欧風インテリアにぴったり!
猫ファン悶絶の日本酒!飾るより抱きしめたい白猫ボトルデザイン『月夜の眠り』
この投稿をInstagramで見る
山形県寒河江にある千代寿虎屋は、山形県産米にこだわる創業1696年(元禄9年)の老舗。日本酒だけではなく焼酎からワインまで幅広いお酒を造っています。
日本酒『月夜の眠り』では純米酒を赤いリボンのキュートな白猫に飲ませています(笑)。お味はスッキリ系ながらまろやかな味わい。
ゴールドのリボンを結んだエレガントな黒猫は純米吟醸です。お好きな方をどうぞ!
とは言っても、超絶カワイイ猫たちは1匹じゃ寂しそう。よろしければ、2匹一緒にお求めたになったほうがいいかも…。
日本酒ボトルデザイン:「飾るだけでおしゃれなインテリア」編
ここまでご紹介してきたボトルデザインの日本酒は、飲み終わればそのまま飾っても素敵なインテリアを作り出せます。
しかし、ここからご紹介する日本酒たちはさらにパワーアップしたボトルデザイン!そのままポンと置くだけで特別なオブジェとして、見る人を魅了してしまいます!
デザイン賞総なめ?日本酒ボトルデザインの頂点を極めた「錦鯉」
この投稿をInstagramで見る
一度見たら忘れられないくらいのインパクトがある今代司のボトルデザイン「錦鯉」。今まで国内外の数々のデザイン賞を受賞してきたことで有名ですが、今回は国際的に権威がある「GERMAN DESIGN AWARD(ドイツデザイン賞)」で、特に優秀な商品に贈られる「Winner」も受賞しました。
「錦鯉」はボトルデザインだけではなく、日本酒のクオリティも高評価。
お部屋に飾る時はボトルそのままでも良し、箱に入れて錦鯉がゆらりと泳ぐ様を楽しむも良し、の「1本で2度美味しい」日本酒はプレゼントにもおすすめ。
LEDライト付き!富士山デザインの日本酒ボトル『飛竜乗雲』
この投稿をInstagramで見る
吹きガラス職人さんが丁寧に手作りで仕上げた「飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)」は工芸品並みのの美しさ。雪を抱いた富士山が神々しいデザインのボトルです。
中に入っている日本酒は、富士山の伏流水と静岡酵母を使うことで有名な老舗「富士錦酒造」が醸した純米大吟醸で金箔入り。
そっと揺らすと、まるで富士山に雪が舞い降りているような幻想的な美しさ…。また、LEDライトでブルー、グリーン、レッドの3色に変化する富士山も楽しめます。
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)と言われるように富士山は縁起がいい、そして「飛竜乗雲」は「時流に乗って才能発揮」と、ダブルでおめでたい日本酒ボトル。輝かしい人生を歩んで幸せな時を過ごせることを願って、大切な方にプレゼントしても喜ばれそうです。
シンプル水引きと虹色ボトルデザインの日本酒『天神囃子』
この投稿をInstagramで見る
新潟県の南部にある十日町市では、お祝いの時に祝い唄「天神囃子」が歌われます。おめでたい席には欠かせない祝い唄から命名された魚沼酒造の日本酒は、同じくおめでたい席には欠かせない地酒となっています。
ボトルの上部を控えめにデコレーションしているのは水引き。ボトルに配した多色使いの装飾をそっとまとめる役割を果たしています。
魚沼山系の伏流水で仕込んだ日本酒「天神囃子」は、辛口主流の新潟では珍しい甘口の特別本醸造。こだわりの甘口を味わったあとの虹色日本酒ボトルは玄関に飾ってはいかがでしょう。お客様には天神囃子が脳内リピートされるかもしれませんが、華やかにお迎えすることができそうですよ^^;
うさぎ跳ねるボトルデザインが可愛いすぎ!9月限定日本酒『上善如水』
この投稿をInstagramで見る
丸い日本酒の瓶は多々あれど、飲み口斜め、まるでウイスキーを腰にぶら下げて携帯するスキットルを思い出させる日本酒ボトルデザインは上善如水だけ!
飛び跳ねるうさぎが「かわい〜!」と買ってしまったボトルの中身は豪雪地として知られる新潟県魚沼地方の老舗「白瀧酒造」が醸し上げた、香り華やかな純米大吟醸。
月が綺麗に見える十五夜に、うさぎをお供に月見団子を頬張る日が待ちきれなくなります!
シンプル・イズ・ベストなボトルデザイン!7限定日本酒『上善如水』
こちらも12ヶ月の上善如水シリーズの7月酒。深い緑色をした丸いデザインのボトルは、一輪挿しの花器としても使えます。
↓
🔸日本酒瓶をインテリアに使おう!お酒をスタイリッシュに飾る国内外アイデア*23選🔸
日本酒の味もさることながら、各酒造は瓶のデザイン作成にも時間とエネルギーをたっぷり費やしています。おしゃれで技巧的なデザインの日本酒瓶は飲んでいる間に眺めて楽しめむだけではなく、飲み終わった後も飾っておきたいものです…
中は純米原酒。お米の旨みをしっかりと感じる辛口のお酒はアルコール度数が高め。オンザロックにして飲めば、火照った体を冷やすのにぴったりな夏酒になります。
↓
🔸【夏酒】が面白いことになってる!猛暑吹っ飛ぶ仰天な飲み方、種類、おすすめ🔸
「夏酒」と日本酒とはどのような違いがあるのでしょうか。 そして、どのようにして夏酒を飲めば一番美味しいのでしょうか…
日本酒ボトルデザイン:「思わず2度見」編
あまりにシンプルすぎて「これって何を表しているの」と考え込ませる日本酒のデザイン。さて、一目見て、この日本酒のボトルデザインが一体何を訴えているのかがお分かりになりますか?
おにぎり?海苔デザインの日本酒ボトル『新潟清酒おむすび』
皆さんにとって海苔を巻いたおむすびとは、食事の中でどのような位置付けなのでしょうか。
コシヒカリの米どころ新潟の今代司酒造では、おむすびは一緒に食べるおかずの味を引き立てながら、優しく包み込むもの、として捉えています。おかずを食べる時になくてはならない日本人のソウルフードおむすびを象徴した日本酒が、ブラックスクエアラベルのボトルデザインの「おむすび」。
白いお米と海苔のデザインなのにクールな印象が新しい「おむすび」は、飲み口も想像に違わずお米の旨味とキレの両方を楽しめる日本酒となっています。
おかずを食べる時には「おむすび」をお忘れなく♪
日本酒造りの原点を表す?ボトルデザイン『純米酒スクウェア・ワン』
この投稿をInstagramで見る
こちらも謎かけのようなボトルデザインの日本酒。このデザインは酒造りの原点を表している、と言われてもチンプンカンプンな人もいるかもしれません。種明かしをすると、実は英語の「square one」の意味が「振り出しに戻る」ことからきているのです。
また、square は四角で、one は1 なので、四角の下に漢字の一を書いた遊び心満載のデザイン!
ところがこの日本酒ボトルデザインには、もう1つの意味が隠されているのです。それは蔵元の桝一市村酒造場の名前。
桝一市村酒造場は昔から「ますいち」の名で親しまれていることから、これまた四角い升の下に漢字の一を加えた、とのこと。
昔ながらの製法にこだわり抜いた日本酒は、アルコール感が強くて痺れるような濃厚辛口。こってりした料理とも相性は抜群です。
日本酒ボトルデザイン:「誰もがにっこりユーモラス」編
買った人も貰った方も気持ちがほっこり和むボトルデザインの日本酒です。ユーモラスなデザインは自分で飲む、というよりプレゼントして相手に喜んでもらうのにぴったり!
感電しない電球ボトル日本酒デザイン『電球の酒 てんきゅう』
この投稿をInstagramで見る
てんきゅうは高垣酒造の主力製品である「天久(てんきゅう)」を白熱電球と同じサイズ、同じデザインの日本酒ボトルに入れたもの。容量は180mlで、ちょっとしたサプライズプレゼントに使えます。
電球の中の天久は高垣酒造の上撰酒ブランド。その起源は、昭和天皇の大典記念に天下泰平と聖寿を願って名づけられた日本酒、とのことで歴史ある日本酒なのです。
高垣酒造は、和歌山県で1840(天保11)年から伝統の味を今日まで守り続けている老舗酒造。高野山の伏流水を使った日本酒はフルーティーで淡麗、深い旨みがあることでも人気です!
ボトルだけじゃない!メガネ日本酒はラベルデザインで超人気『メガネ専用 特別純米酒』
この投稿をInstagramで見る
10月1日は何の日かご存知ですか?そう、皆さんご存知「日本酒の日」ですが、同時に「メガネの日」でもあるんです。
宮城県の荻野酒造が造ったメガネデザインのボトルは、実際にメガネの蔵人たちが、作業で曇るメガネを物ともせずに醸しあげた日本酒。メガネ専用とラベルに書いてありますが、メガネをかけていない人が飲んでも何の問題はありません。さらに言わせていただくと10月1日に飲む必要もありません。お好きな時にメガネをかけて(かけなくても)召し上がれ♪
複数のお酒をブレンドして作られたこの日本酒は、パッケージからくる軽い印象とは違った大真面目な酒質。くれぐれも飲みすぎないように、ボトルについている視力表で時々酔い具合を点検しましょう♪
ちなみに、この商品はアマゾンでも楽天でも即売り切れの人気商品。飲みたい方は酒屋さんで要予約!
ボトルじゃないけど可愛いデザインの日本酒カップ『福正宗 ひゃくまんさんカップ 』
ひゃくまんさんカップ酒2本もバレンタインの贈り物におすすめですよ。 http://t.co/FO0ljlmtue pic.twitter.com/6ZYN8jFFde
— 福光屋オンラインショップ(公式) (@fukumitsuya_web) January 21, 2015
金沢で最も長い歴史を持つ酒造である福光屋が、金沢で愛される「ひゃくまんさん」をモデルにした愛されカップ酒。「ひゃくまんさん」とは北陸新幹線PRマスコットキャラクターのこと。雪だるまのようにまん丸したほっこりデザインのラベルだから、お土産にしても喜ばれそう♪
白ラベルは甘口、黒ラベルは辛口。帰りの新幹線で二人で分け合って味の違いを楽しむのも◎。
フラスコ型ボトルデザインの日本酒『金舞酒』
この投稿をInstagramで見る
埼玉県上尾にある北西酒造が醸した純米吟醸に金箔が舞う「金舞酒」。
ズドンとした安定感のあるユニークなボトルデザインが微笑みを誘い、まるで実験室で何かを作るかのようにフラスコを振れば華やかにキラキラ輝きます。敬老の日やお誕生日、パーティーでグラスに注いで乾杯すれば、その場をゴージャスに盛り上げること間違いなし。
海外でも人気が高いこの日本酒の味わいは、お米の味を感じる上に甘くてフルーティー。口当たりも軽く、日本酒ビギナーさんにもおすすめです。
日本酒ボトルデザインのまとめ
日本酒がおじさんを連想させたのは、もう昔の話。
綺麗でおしゃれな日本酒バーやダイニングも増えて、居心地のいい空間でワイングラスの日本酒を味わう女性も増えています。
スタイリッシュなライフスタイルを好む人は、日本酒もファッション感覚で選ぶことが多いものです。
これからどのような斬新なボトルデザインの日本酒が登場してくるか、とても楽しみですね♪